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稲荷塚古墳 (甲府市) : ウィキペディア日本語版
稲荷塚古墳 (甲府市)[いなりづかこふん]
稲荷塚古墳(いなりづかこふん)は、山梨県甲府市下向山町にある古墳古墳時代後期にあたる6世紀後半の円墳。出土遺物は県指定文化財
== 立地と歴史的景観 ==
所在する甲府市下向山は甲府盆地南西縁に位置する。盆地南部に展開する曽根丘陵の支丘である東山北側斜面に立地する。周辺には上の平遺跡をはじめ東山北遺跡、甲斐銚子塚古墳・丸山塚古墳、大丸山古墳、東山南遺跡など、弥生時代後期の遺跡から前期古墳が分布しており、東山古墳群と総称されている。
東山地域をはじめ曽根丘陵は旧石器時代からの考古遺跡が数多く分布している。古墳前期には東海地方経由の古墳文化が流入し、4世紀後半にはヤマト王権の影響を受けた甲斐銚子塚古墳が出現し、甲府盆地の政治的中心地であった。
5世紀代には中道勢力が衰退し、同時期には横穴式石室を持つ中小古墳の築造が盆地東部の八代地域(笛吹市八代町)や盆地西部など各地へ拡散した。6世紀代に甲斐国が成立すると、政治的中心は盆地北縁や東部へ移っている。中道地域では5世紀後半の馬具が出土しているかんかん塚古墳があるが、墳丘規模は徐々に縮小しており、6世紀前半に横穴式石室を持つ考古博物館構内古墳や稲荷塚古墳の存在があり、古墳後期にも有力豪族の存在が想定されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「稲荷塚古墳 (甲府市)」の詳細全文を読む



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